脇の多汗症は、日常生活に支障をきたすほどの汗を脇にかく疾患です。糖尿病など他の病気を原因とする場合と、原因不明の場合があります。
治し方は主に4つあり、おすすめは処方薬を使った治療です。
市販薬、ボトックス注射、手術といった治し方にはリスクもあり、あまり推奨しません。
今回は、脇の多汗症の原因や4つの治し方、放置するリスクなどについてまとめました。
多汗症の治療実績が豊富なクリニック・医師の目線から、本音で分かりやすく解説します。
記事を最後までチェックすれば、脇の多汗症の悩みを解決する方法が明確になります。
そもそも脇の多汗症とは?
脇の多汗症は、気温上昇や運動などの明確な理由がないにもかかわらず、日常生活に支障をきたすほど大量の汗を脇にかく疾患です。
※正式名称は「腋窩多汗症(えきかたかんしょう)」
まず、多汗症は以下の2つに分類されます。
- 全身に汗をかく「全身多汗症」
- 特定の部位だけ汗をかく「局所多汗症」(脇・掌・顔など)
局所多汗症は、他の病気(糖尿病など)が原因となる「続発性局所多汗症」と、原因が特定できない「原発性局所多汗症」に分かれます。
脇の多汗症は、局所多汗症の一種です。
なお、「脇の多汗症=ワキガ(腋臭症)」ではありません。
- ワキガ:アポクリン汗腺から分泌される、脂質やタンパク質を含む汗が原因。
- 多汗症:エクリン汗腺から分泌される水分の多い汗が原因。

2020年に60,969人を対象に行われた調査によると、5.9%が原発性腋窩多汗症でした。
出典:日本皮膚科学会ガイドライン 原発性局所多汗症診療ガイドライン 2023 年改訂版 160ページ
つまり症状に差はあれど、日本では約725万人が原発性腋窩多汗症で悩んでいると考えられます。
どのくらいからが脇の多汗症?気になる「多い」の基準
「自分はただの汗っかきなのか、それとも脇の多汗症なのか」と悩む方は少なくありません。
以下の項目の中で、2つ以上当てはまるものがある場合は、腋窩多汗症の可能性が高いと考えられます。
- 暑くないのに(寒いのに)脇汗をかく
- 脇汗が流れ落ちる(垂れる)
- 睡眠中はそれほど汗をかかない
- 衣服に脇汗のシミができる
- 週に1回以上、脇に大量の汗をかく
- 家族や親族に多汗症の人がいる
上記に2つ以上該当し、毎日の生活や仕事の場面で気まずさや不便さを感じている方は要注意です。一人で抱え込まずに、医療機関へ相談することをおすすめします。
脇の多汗症の治し方
脇の多汗症の主な治し方は、以下のとおりです。
| 治し方 | 費用目安 | 治療頻度 |
|---|---|---|
| 市販薬 | 数百〜数千円/月 | 毎日 |
| 処方薬【おすすめ】 | 3,200円〜/月 | 毎日 |
| ボトックス注射 | 数万〜15万円ほど | 4〜9ヶ月に1回 |
| 手術 | 保険適用:15〜25万円 自由診療:50〜100万円 | 1回 |
それぞれ詳しく解説します。
市販薬等を使って自力で治す
ドラッグストアで買える、制汗剤や汗拭きシートなどを使って対策する方法です。
費用も数百円から数千円程度と安価で、ハードルの低いアプローチと言えます。
汗っかきな方の運動後のエチケットなら、市販品でも十分な役割を果たすでしょう。
しかし、腋窩多汗症の場合、市販薬のみで症状をコントロールするのは困難です。
市販の制汗剤は毛穴を一時的に引き締めたり、香りでニオイをごまかしたりする目的で作られています。
多汗症の根本原因である過剰な発汗そのものを、強力に止める成分は含まれていません。
確実な効果を求めるなら、医療機関での治療を選ぶのが近道です。
処方薬を使って自力で治す【おすすめ】
最もおすすめなのは、医療機関で処方される専用の薬を使う治療法です。
市販薬とは異なり、多汗症治療を目的とした有効成分が配合されています。そのため、高い発汗抑制効果を期待できるでしょう。
代表的な処方薬は以下の通りです。
- 内服薬「プロ・バンサイン」
- 外用薬「ラピフォートワイプ」
- 外用薬「エクロックゲル」



これらは、汗を出す指令を伝える神経伝達物質の働きをブロックします。
近年はオンライン診療の普及により、手軽に処方薬を入手できるようになりました。多忙で通院時間が取れない方にもぴったりです。
処方されたお薬は、ご自宅に直接届きます。
ボトックス注射で治す
処方薬以外の選択肢として、「ボトックス注射」による治療が挙げられます。
神経から汗腺への刺激をブロックする薬剤を直接脇に注射し、汗の分泌を抑えます。1回の施術で持続する効果は、約4〜9ヶ月程度です。
春先に注射を打ち、薄着で過ごさなければならない夏場を乗り切るといった使い方も可能です。
一方で、明確なデメリットとして、片側の脇だけでもおよそ15〜20箇所の注射が必要という点が挙げられます。

脇は皮膚が薄く神経が集中しているため、「痛みが強くて怖い」と感じる方が少なくありません。
また、効果は半永久的なものではありません。汗を抑え続けるには、定期的に痛みを伴う注射を繰り返す必要があります。
その都度、数万〜15万円程度の費用と通院の手間がかかってしまいます。
手術で治す
最終手段として、交感神経を遮断する手術(ETS手術)があります。
ETS手術とは:
5mm〜1cmほど切開し、内視鏡を用いて、過剰な発汗指令を出す交感神経を切断・クリップ留めする外科的アプローチ。
成功すれば、半永久的に脇汗を止められます。毎日の服薬や定期的な注射から解放される点は、大きなメリットと言えるでしょう。
しかし、手術には「代償性発汗」という非常に重篤なリスクが伴います。
代償性発汗とは:
脇の汗が止まる代わりに、これまで汗をかかなかった別の部位(胸・背中・下半身など)から大量の汗が出る後遺症。
ネット上で、代償性発汗に苦しむ方の体験談や動画を目にした経験のある方も多いでしょう。
手術後に「こんなことなら手術しなければよかった」と後悔するケースも存在します。
また、症状が重度で保険が適用される場合でも15〜25万円、自由診療の場合だと50〜100万円の費用がかかります。
手術は、他の治療法をすべて試しても改善が見られない場合の最終手段としてお考えください。
関連記事:多汗症の治し方は大きく4つ!失敗しない選択肢や自力で治すべきではない理由を解説
脇の多汗症を放置するリスク
脇の多汗症をそのままにしておくと、以下のリスクが生じます。
- さまざまな場面で選択肢が制限される
- 一生悩み続けなければならない
それぞれ詳しく見てみましょう。
さまざまな場面で選択肢が制限される
多汗症を放置する最大のリスクは、日常生活や仕事で選択肢が大きく制限される点です。
例えばファッションにおいては、脇汗のシミが目立ちやすい服を自由に着られません。グレーのシャツ、通気性の悪い素材の服などは避けることになります。
また、仕事にも深刻な影響が出ます。
大切な商談やプレゼンの最中に、脇汗が止まらなくなった経験を持つ方もいるでしょう。「相手に汗染みを見られて不潔だと思われないか」と気になってしまうかもしれません。
本来のパフォーマンスを発揮できなくなるのは大きな損失です。
他にも、以下のような弊害が生じます。
- 電車のつり革に掴まりたくない
- 高い場所にある物を取りたくない
人前で腕を上げる動作が、無意識に制限されてしまうのです。
脇汗が気になり「やりたいことができない」「行きたい場所に行けない」状況は苦痛です。こうした精神的な縛りは、人生の質(QOL)を著しく低下させる要因となります。
一生悩み続けなければならない
脇の多汗症は、風邪のように「時間が経てばいつか自然に治る」ものではありません。
何もしなければ、数年、あるいは数十年先まで同じ悩みを抱えながら生きていくことになります。
毎日汗染みを気にして服を選び、人目を避ける生活は苦しいものです。
だからこそ、どこかのタイミングで思い切って行動する勇気が求められます。治療に向けた一歩を踏み出すのが何よりも大切なのです。
実際に治療された患者様の多くが、以下のように、これまでの時間を悔やむ言葉を口にします。
- たったこれだけで改善するなら、何年も一人で悩んでいた時間は何だったのか
- もっと早く決断して治療を始めれば良かった
一生続くストレスから解放されるためにも、放置せずに医療機関を頼りましょう。
脇の多汗症治療には処方薬の使用がおすすめ
脇の多汗症治療において、強くおすすめしたいのが「処方薬」です。
最大の理由は、身体への負担を最小限に抑えられる点にあります。
ボトックス注射のような強い痛みを感じる心配はありません。手術による代償性発汗など、取り返しのつかない重篤なリスクも避けられます。
また、治療の手間がかからない点も大きな魅力です。処方薬の多くは1日1回の服薬、あるいは患部への塗布だけで済みます。
歯磨きや洗顔、毎日のスキンケアと同じ感覚で生活の一部に組み込めます。多忙なビジネスパーソンにとって、この手軽さは治療継続に欠かせない要素です。
一定期間使用しても改善が見られなかった場合に、次のステップを検討してください。
脇の多汗症治療はビー・ファインクリニックにおまかせください
脇の多汗症治療は、ビー・ファインクリニックにお任せください。
当クリニックでは、「オンライン診療」を導入しています。気軽に、そして誰にも知られずに治療をスタートできるのが大きなメリットです。
処方されたお薬は、処方薬と分からないように梱包した上で、最短即日でご指定の場所へ発送致します。
費用は月3,200円からです。まとめて6ヶ月分の処方で1ヶ月分が無料になる制度もございます。
※キャンペーンが終了している場合もございます。
予約は24時間365日、いつでも可能です。
「多汗症の悩みからすぐにでも解放されたい」とお悩みの方は、ぜひご相談ください。
>>オンライン診療で気軽に多汗症治療!「ビー・ファインクリニック」を見てみる
まとめ
脇の多汗症の原因や4つの治し方、放置するリスクなどについて解説しました。
脇の多汗症治療は、まずは処方薬から始めてみるのがおすすめです。
ビー・ファインクリニックでは、通院不要のオンライン診療で処方薬を即日発送いたします。予約は24時間受け付けており、まとめて6ヶ月分の処方で1ヶ月分が無料になります。
※キャンペーンが終了している場合もございます。
無理に治療を勧めることはありませんので、少しでも多汗症にお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

