「最近話題のマンジャロ注射、実際どれくらい効果あるの?」
「他のGLP-1薬と何が違うの?」
そんな疑問を持つ方が増えています。
マンジャロ(一般名:チルゼパチド)はもともと糖尿病治療薬として登場しましたが、近年では食欲を自然に抑える力や体脂肪をしっかり減らす効果が注目され、ダイエット目的で使う人が急増しています。
欧米では肥満症治療薬として正式に認可され、日本国内でも自由診療を通じて導入するクリニックが年々拡大。オンラインで診療から配送まで完結できる医療機関もあり、以前より身近な選択肢となっています。
本記事では、マンジャロに興味のあるある方に分かりやすく解説していきます。
- マンジャロの仕組み
- 減量効果の実際のデータ
- 副作用と安全な使い方
- 他のGLP-1薬との違い
マンジャロの基本情報と日本での使われ方

マンジャロ(一般名:チルゼパチド)は、近年注目を集めている新しいタイプの痩身注射です。
もともとマンジャロは、2型糖尿病の治療薬として開発された注射薬です。
週1回のペースで皮下注射を行うことで血糖値をコントロールするのが本来の目的ですが、そのなかには「食欲を自然と抑える作用」や「体脂肪を減らす効果」も含まれていて、今ではダイエット目的でも注目されるようになりました。
参考: https://www.accessdata.fda.gov/drugsatfda_docs/label/2022/215866s000lbl.pdf
実際に、欧米では肥満症に対する治療薬としての使い道がどんどん広がっており、日本でも自由診療の分野でマンジャロを取り入れるクリニックが増えてきています。
ここでは、マンジャロがどういう仕組みで効くのか、そして日本ではどんな立ち位置にあるのかをわかりやすく解説していきます。
GIPとGLP-1の働きによって自然に食欲が抑えられる

マンジャロ(正式名称:チルゼパチド)は、「食欲を抑えるホルモン」に働きかけてくれる注射タイプの薬です。
食事をすると、体の中では「GIP」や「GLP-1」といったホルモンが分泌されて、「そろそろ満腹だよ」と脳にサインを送ったり、血糖値をコントロールしたりしています。
マンジャロは、この2つのホルモンを同時に強く働かせることで、自然とお腹がすきにくくなるようサポートしてくれます。
さらに、胃から食べ物が出ていくスピードもゆるやかになるため、「満腹感が長く続く」という効果も期待できます。
こうした仕組みが合わさって、無理なく食べる量が減り、結果として体重が落ちていくというわけです。
薬で代謝を無理やり上げるタイプとは違い、自分で食べ過ぎない体質に近づけるというのがマンジャロの特長です。
日本では糖尿病治療薬として承認されている
マンジャロは、日本国内では2023年に「2型糖尿病の治療薬」として厚生労働省に承認されました。
週1回の自己注射によって血糖コントロールを行うことを目的とした薬ですが、現時点では「肥満症」や「ダイエット目的」での使用は保険適用の対象外となっています。
そのため、体重減少を目的として使いたい場合には、自由診療の枠組みの中で、医師の判断にもとづいて処方を受ける形になります。
一方、アメリカやヨーロッパでは、肥満を直接治療する薬としての承認も進んでおり、特に肥満のある成人を対象にした「SURMOUNT試験」では、マンジャロの使用によって20%前後の体重減少が見られたという結果が注目を集めました。
日本国内ではまだ保険適用外ではあるものの、こうした海外のデータや需要の高まりを背景に、マンジャロをダイエット目的で扱う医療機関は年々増えてきています。
今ではオンライン診療なども利用できるクリニックが多く、以前よりも手に取りやすい環境が整ってきたと言えるでしょう。
地域 | 主要な適応症 | 承認年 | 保険適用 | 備考 |
---|---|---|---|---|
日本 | 2型糖尿病 | 2023 | あり(糖尿病のみ) | 肥満症への適応は未承認 |
米国 | 2型糖尿病/肥満症 | 2022 | あり(適応内) | FDA が肥満症治療を承認 |
EU | 2型糖尿病/肥満症 | 2023 | あり(適応内) | EMA が肥満症治療を承認 |
- 日本ではダイエット目的の場合「自由診療」扱い
- 欧米では肥満治療薬として急速に普及
- 海外データ(SURMOUNT試験など)では 体重 −20% 前後 の大幅減量例も報告
マンジャロは臨床データでも減量効果が証明されている

マンジャロに本当にダイエット効果があるのか。この疑問に対しては、すでに世界中で実施された臨床試験の結果が、「はっきりとした効果がある」と示しています。
特に信頼性の高い国際的な研究データがそろっており、医学的にもその有効性が認められ、肥満治療の新たな選択肢として注目されています。
特に注目されているのが、「SURMOUNT(サーマウント)」および「SURPASS(サーパス)」と呼ばれるシリーズの研究です。
これらは、肥満のある人や2型糖尿病の患者さんを対象にした大規模な臨床試験で、マンジャロを使ったグループでは、用量が多くなるほど明確に体重が落ちていく傾向が確認されました。
たとえば、SURMOUNT-1では、最高用量を使った場合に20%前後の体重減少が見られたという結果も出ており、「薬でここまで痩せるのか」と世界的に話題になりました。
もちろん、個人差はあるものの、多くの被験者ではっきりと体重が落ちる変化がデータとして示されているのは大きなポイントです。
このセクションでは、マンジャロを使ったときに「どれくらい痩せるのか」「どのくらいで効果が出始めるのか」といったリアルな部分について、実際のデータをもとに詳しく解説していきます。
投与量を増やすほど体重減少効果が高まる
マンジャロの効果は用量に比例する傾向があります。
海外で実施されたSURMOUNT-1試験による72週間にわたってマンジャロを使用した場合のグラフを見てください。
用量(週1回) | 体重減少率* | 目安体重減少量† | 試験・期間 |
---|---|---|---|
5 mg | 約-15 % | −7 kg前後 | SURMOUNT-1(72週) |
10 mg | 約-19.5 % | −9.5 kg前後 | 同上 |
15 mg | 約-20.9 % | −10 kg超 | 同上 |
こうした結果が報告されており、マンジャロの用量が上がるほど体重減少効果が大きくなることがわかります。
なお、これらのデータは肥満症のある非糖尿病の方を対象とした試験結果に基づいています。
2型糖尿病の患者を対象にした「SURPASS試験」でも似たような傾向が確認されていますが、実際の減量幅には体質や生活習慣による個人差があることも踏まえておく必要があります。
- 用量が高いほど平均減量幅は大きい
- 2型糖尿病患者を対象にしたSURPASS試験でも同様の傾向
- 体質・生活習慣で個人差があるため、医師と相談しながら増量ステップを決定
投与開始から4〜8週で効果の兆しが現れる

マンジャロを使い始めると、早ければ2〜4週間ほどで「なんとなく食欲が落ちてきた」と感じる人が多いようです。
そこからさらに4〜8週間ほど経つと、実際に体重が減りはじめるケースが多く報告されています。
このタイミングは、効果が出始める一方で、副作用も出やすい時期です。
特に、吐き気やお腹の張りといった消化器系の不調が出やすいため、急いで用量を増やさず、医師の指導のもとで慎重に進めることが大切です。
また、日常生活の中で「食事の内容を見直す」「軽い運動を取り入れる」といった工夫をあわせて行うことで、マンジャロの効果をさらに高めやすくなります。
薬だけに頼らず、生活全体を整えていくことが成功のポイントです。
継続することで体重と体脂肪に確かな変化があらわれる

マンジャロは、ただ一時的に体重を落とすだけの薬ではありません。
継続して使うことで、体脂肪がしっかり減ってきたり、見た目の変化につながったりすることが期待できます。
ダイエット目的で使う場合は、少なくとも3か月以上、できれば6か月以上の継続がひとつの目安になります。
使用期間の目安 | 体の内側で起こる変化 | 見た目・体感の変化 | モチベーションポイント |
---|---|---|---|
0〜3か月 | 食欲が安定/むくみ改善/便通が整う | 体が軽く感じる | “食べ過ぎない習慣”の土台ができる |
3〜6か月 | 体脂肪が減少し始める | ウェストや太ももが少し細くなる | 体重計の数字がはっきり下降 |
6か月以降 | 体脂肪率がさらに低下 | 服のサイズが変わる/周囲から「痩せた?」と言われる | 成果が見えて継続しやすい |
続けることでどんな変化が起きるのかは、人によって差はありますが、共通する傾向も見られます。
ここでは、使用期間に応じて体がどう変わっていくのか、その目安をわかりやすく紹介していきます。
3か月目までは主に食欲とむくみに変化が出る

マンジャロを使いはじめてからの最初の3か月ほどは、急激に体が変わるというよりも、じわじわと内側の変化を感じやすい時期です。
体重が少しずつ減っていくのに加えて、「最近あまりお腹が空かない」「間食しなくなった」といった、食欲のコントロールがしやすくなる実感を持つ人が多いようです。
また、むくみが取れてスッキリしたり、便通が整ったりと、体の巡りやバランスがよくなってくる感覚も見られます。
まだ体脂肪が劇的に落ちる段階ではありませんが、「体が軽くなった」「食べすぎるクセがなくなった」など、長期的な変化に向けた“土台”が整っていく大事な期間といえます。
6か月以降は体脂肪の減少と見た目の変化が実感できる
マンジャロを6か月以上しっかりと継続して使った場合、見た目や体のラインに大きな変化を感じ始める人がぐっと増えてきます。
それまであまり実感がなかった人でも、ある日ふと「お腹まわりがスッキリしてきた」「太ももの張りが減ってきた」と気づくようになり、体脂肪率の数値にも目に見える変化が出てくる時期です。
とくに、脂肪がつきやすいお腹や太ももまわり、二の腕などに変化が出やすく、「前まで入らなかった服が着られるようになった」「久しぶりに写真を見て驚いた」といった声もよく聞かれます。
また、見た目の変化に気づくのは自分だけではありません。
周囲から「なんか痩せた?」と声をかけられるようになることで、モチベーションがぐっと上がるタイミングでもあります。
ここまで来ると、ダイエットが「頑張るもの」ではなく、「自然と続けられる習慣」に変わっていく人も少なくありません。
少量から始めて徐々に増やすことで副作用を防ぎながら使える

マンジャロを安全に使い続けるためには、「漸増(ぜんぞう)方式」と呼ばれる独自の使い方があります。
これは、いきなり高い量の薬を使うのではなく、まずは2.5mgや5mgといった少ない量から始めて、体が少しずつ慣れてきた段階で徐々に用量を増やしていくという方法です。
このステップを踏むことで、使い始めに出やすい副作用たとえば、吐き気・お腹の張り・軽い下痢といった症状をできるだけ少なく抑えることができます。
とくに薬が体に合うかどうかがまだ分からない初期段階では、この方法がとても大切になります。
無理せず、少しずつ体を慣らしていくことで、マンジャロを途中でやめずに続けやすくなり、最終的な効果もしっかり出やすくなるのがこの方式のメリットです。
医師の指示に従って、慎重にステップアップしていくことが大切です。
少しずつ増やすことで体にやさしく慣れていける
増量までの目安 2〜4週
主な目的 体が薬に慣れるか確認
増量までの目安 2〜4週
主な目的 軽い食欲抑制を実感
増量までの目安 2〜4週
主な目的 体重減少が本格化
増量までの目安 2〜4週
主な目的 効果をさらに高める
増量までの目安 2〜4週
主な目的 体脂肪減少を加速
増量までの目安 継続使用
主な目的 最大用量・効果ピーク
漸増方式では、最初は少ない量から始めて、2〜4週間ごとに少しずつ用量を増やしていくのが基本の流れです。
具体的には、2.5mg → 5mg → 7.5mg → 10mg → 12.5mg → 15mg という順で段階的にステップアップしていきます。
このように時間をかけてゆっくり体を慣らしていくことで、薬の働きをしっかり感じつつ、副作用をできるだけ抑えることができるのが大きなメリットです。
とくに、はじめて使う人や副作用が気になる人にとっては、この“少しずつ慣れていく”方法がとても安心感につながります。
結果的に、無理なく続けられる人が多く、継続率が高くなることや、満足度が高まりやすいことも報告されています。
焦らず、体と相談しながらステップを踏んでいくことが大切です。
副作用の多くは初期段階での調整によって軽減できる

マンジャロの副作用は、使い始めて間もない時期に集中して出やすいと言われています。
特に多いのは、悪心(吐き気)や胃のムカつき、胃もたれなどの消化器系の症状です。
これは、マンジャロの働きによって急に満腹感が強まり、体がその変化にまだ慣れていないために起こることが多いです。
ただし、医師の管理のもとで少しずつ用量を増やしていけば、こうした症状は自然に落ち着いてくるケースがほとんどです。
それでもつらい場合には、制吐剤(吐き気止め)などのサポート薬を一時的に併用することで症状をやわらげることも可能です。
無理をせず、体の反応を見ながら進めることが大切です。
- 吐き気・むかつき
- 胃もたれ・膨満感
- 軽い下痢
- 食事は少量ずつ・ゆっくり
- 脂っこい物や甘い物を控える
- 水分をこまめにとる(炭酸水や温かいお茶がおすすめ)
- 体調が落ち着くまで用量を据え置く
- つらいときは吐き気止めなどサポート薬を一時的に併用
マンジャロの成功事例には一定の共通点がある

比較項目 | 成功事例 | リバウンド例 |
---|---|---|
投与の継続期間 | 最低3か月以上、目標6か月以上 | 1〜2か月で中断 |
用量ステップ | 医師指示どおり2.5→5→…→15 mg | 自己判断で増減、中断 |
食習慣 | 夜食・間食を減らし、たんぱく質多めに調整 | 食事内容は変えず「注射だけ」で期待 |
運動・水分 | 軽い有酸素+こまめな水分補給を意識 | 運動ゼロ/水分不足 |
体調変化への対処 | 副作用が出たら医師と相談してペース調整 | 吐き気が出た途端に自己中止 |
モチベーション | 体脂肪率や服のサイズを測り変化を可視化 | 体重だけ見て停滞期に焦る |
マンジャロでしっかりと体重を落とせた人たちのケースを見ると、いくつか共通しているポイントがあります。
もちろん、「注射をすれば誰でも勝手に痩せる」というわけではありません。
多くの場合、薬を正しく使いながら、それに合わせて生活習慣も見直しているというのが特徴です。
たとえば、間食を減らしたり、夜遅い食事を控えたりといった、小さな工夫を積み重ねています。
このパートでは、マンジャロで大幅な減量に成功した人たちの共通点を整理しつつ、逆にリバウンドしてしまったケースではどんな落とし穴があったのか、気をつけたいポイントをあわせて紹介していきます。
週1回の投与を継続することで−10kg以上の減量を期待できる
実際に大きく痩せた人たちの多くは、少なくとも3か月以上、マンジャロの使用を続けていることが分かっています。
中でも15mgという最大用量まで段階的に増やし、半年で10kg以上の減量に成功した例もいくつか報告されています。
こうした成果を出している人たちは、ただ注射を打つだけではありません。
途中でやめず、医師の指示を守りながらコツコツと続けているのが特徴です。
また、「最近間食が減った」「食べる量が自然と少なくなった」といった自分自身の変化にきちんと気づいていることもポイントです。
水分をしっかりとる、軽い運動を取り入れるなど、日常の中で無理なくできることを続けていた人が多い傾向にあります。
中断や自己判断による使用停止はリバウンドを招きやすい
その一方で、自己判断で投与をやめてしまったり、勝手に用量を変えてしまった場合には注意が必要です。
実際にそうしたケースでは、リバウンドして体重が戻ってしまったり、いったん落ち着いていた副作用が再び出てくるといったトラブルが起こりやすくなります。
とくに、「ちょっと痩せたからもういいかな」「副作用が出たからやめておこう」といった短期的な判断で中断してしまうと、薬の効果が十分に安定する前にストップしてしまい、結果的に思ったような成果が出せなくなることがあります。
マンジャロは継続して使うからこそ効果が出る薬です。医師と相談しながら、自分の体調や生活リズムに合わせて計画的に進めていくことが、成功への近道になります。
- 「少し痩せたからOK」と投与を中止
- 副作用が出ても相談せずに自己中断
- 用量を勝手に増減し、効果も副作用も不安定に
- 中断の前に必ず医師へ相談
- 用量は自己判断で変えない
- 副作用がつらいときはペース調整やサポート薬で対応
他のGLP-1薬と比較することで自分に合う治療を選べる
GLP-1受容体作動薬には、マンジャロだけでなく、オゼンピック(セマグルチド)やサクセンダ(リラグルチド)など、いくつかの選択肢があります。
それぞれに違った特徴があり、たとえば「どれくらい体重が減るのか」「どれくらいの頻度で注射が必要か」「副作用が出やすいかどうか」「価格はどのくらいか」など、比較すべきポイントはさまざまです。
どれが正解ということではなく、大切なのは「自分の体や目的に合っているかどうか」。
以下はマンジャロと他のGLP-1製剤の違いをわかりやすく整理しながら、自分に合った治療を選ぶためのヒントを解説していきます。
オゼンピックなどと比較するとマンジャロは体重減少効果が高い
マンジャロ(チルゼパチド)は、他のGLP-1系の薬と比べても特に体重減少効果が高いとされています。
実際に行われた「SURPASS-2試験」では、オゼンピック(セマグルチド1mg)よりも大きな体重の減少が見られ、15mgを使用したグループでは、10kg以上の減量に成功したケースもありました。
この高い効果の理由は、GLP-1だけでなくGIPというホルモンにも作用する、“デュアルアクション”という仕組みにあります。
食欲をしっかり抑えながら、満腹感も長く続き、血糖のコントロールにも優れているのが特徴です。
ただし、そのぶん副作用がやや出やすいという面もあるため、効果の強さだけでなく「自分にとって無理なく使えるかどうか」も大切な判断基準になります。
薬ごとの特性をよく理解して、医師と相談しながら選ぶようにしましょう。
目的や予算に合わせて薬剤を選び直すこともできる
たとえば「まずは軽めにダイエットを始めてみたい」とか「できるだけ費用を抑えたい」という方には、GLP-1単体の薬であるサクセンダ(毎日1回の注射)や、週1回で済むオゼンピックの方が合っている場合もあります。
一方で、「短期間でしっかり体重を落としたい」「できるだけ高い効果を実感したい」という方には、マンジャロのような強めの効果がある薬が選ばれることも多いです。
大切なのは、効果の強さだけでなく、自分の体質や生活スタイル、無理のない予算感もふまえて薬を選ぶこと。
医師としっかり相談しながら、自分にとってベストな選択肢を見つけていくことが、ダイエットを成功させる近道です。
副作用や注意点を理解すれば安心して使用できる

項目 | マンジャロ(チルゼパチド) | オゼンピック(セマグルチド) | サクセンダ(リラグルチド) |
---|---|---|---|
作用メカニズム | GIP+GLP-1デュアル作動 | GLP-1単体作動 | GLP-1単体作動 |
投与頻度 | 週1回 | 週1回 | 毎日1回 |
一般的な用量ステップ | 2.5→5→7.5→10→12.5→15 mg | 0.25→0.5→1 mg | 0.6→1.2→1.8→2.4→3 mg |
主な体重減少率目安* | -15〜-20 % | -10〜-15 % | -5〜-10 % |
よくある副作用 | 吐き気・膨満感(やや強め) | 吐き気・便秘 | 吐き気・下痢 |
自由診療の価格目安** | 月3〜8万円 | 月2〜4万円 | 月2〜5万円 |
- * 海外RCT平均/個人差あり
- ** クリニック公開価格の中央値(2025年5月時点)
どんな薬にも少なからず副作用はありますが、あらかじめ特徴を知っておくことで、安心して使っていくことができます。
マンジャロも例外ではなく、特に使い始めの頃は、体が慣れていないために一時的な体調の変化が出ることがあります。
とはいえ、多くの場合は時間とともに落ち着いていきますし、使い方を間違えなければ十分にコントロールできるものがほとんどです。
この章では、マンジャロを使ううえで気をつけたい代表的な副作用や、事前に知っておくと安心できる注意点について、わかりやすく整理してお伝えしていきます。
消化器症状は初期に出やすいが多くは自然におさまる
マンジャロを使い始めたときに多い副作用としては、吐き気(悪心)や嘔吐、下痢、お腹の張り(腹部膨満感)など、消化器系の症状がよく見られます。
特に初回の注射や、用量を増やした直後など、体がまだ薬に慣れていない段階で起こりやすいのが特徴です。
これは、薬の働きによって急に満腹感が強まったり、胃の動きがゆるやかになる影響で起こると考えられています。
ただし、こうした症状は時間とともに自然に落ち着いていくケースがほとんどです。
食事の内容や量を見直したり、よく噛んでゆっくり食べるといった工夫をするだけでも、かなり軽減できることがあります。
必要に応じて、吐き気止め(制吐剤)などを一時的に併用することもできるので、無理をせず医師と相談しながら調整していくことが大切です。
持病や既往歴によっては使用を避ける必要がある
マンジャロは効果の高い薬ですが、誰にでも使えるわけではありません。持病や体の状態によっては、使用を控えたほうがいいケースもあります。
たとえば、
- 胃や腸に重い病気がある方(食べ物の通過が悪いなど)
- 甲状腺のがん(髄様がん)の家族歴がある方
- 妊娠中または授乳中の方
- 腎臓の働きがかなり弱っている方
こうした場合には、マンジャロの使用を慎重に検討する必要があります。
使用前には、必ず医師の診察と問診を受けて、自分の体に合っているかどうかをしっかり確認してもらいましょう。
副作用のリスクをなるべく減らすためにも、定期的な検査や経過のチェックを受けながら、安全に使っていくことが大切です。
自由診療での価格相場と当院の診療プラン

自由診療でマンジャロ(チルゼパチド)を処方している国内クリニックの価格は、用量ごとにおおむね月あたり2.5万~8万円で推移しています。
注射は1箱4ペン(4回分/4週間分)が基本単位で、低用量から増量するにつれて費用も段階的に上がるのが一般的です。
初診料・再診料・送料などはクリニックごとに別途かかる場合があります。
マンジャロの価格は月額2〜5万円が一般的である
公開価格を掲示している例では、以下のような水準が目安です(1箱4ペン・税込):
用量 | 価格帯の例 | 1回投与あたり |
---|---|---|
2.5 mg | 29,800円前後 | 約7,500円 |
5 mg | 39,800円前後 | 約10,000円 |
7.5 mg | 49,800円前後 | 約12,500円 |
10 mg | 59,800円前後 | 約15,000円 |
12.5 mg | 69,800円前後 | 約17,500円 |
15 mg | 79,800円前後 | 約20,000円 |
ビーファインクリニックではオンラインで診療・配送が完結する
ビーファインクリニック(東京都中央区日本橋室町)は、オンライン診療と対面診療の両方に対応し、メディカルダイエット専用プログラムを提供しています。
診療フロー
費用の目安
- 現時点でマンジャロの税込価格はサイト上で明示されておらず、診察時に個別提示されます。
- 他院の相場を踏まえると、低用量スタートで月3〜4万円台、高用量で6万円超になるケースが多いです。
特徴
- GLP-1内服(リベルサス)やSGLT2阻害薬など複数薬剤を組み合わせて提案
- 全国配送対応で来院不要
- 受付時間 10:00-20:00/年末年始を除き年中無
ビー・ファインクリニック(美容皮膚科・美容内科・美容外科・内科)
料金は為替や流通状況で変動するため、実際の金額と在庫は初診時に必ず確認してください。
本記事の参考文献
- Mounjaro (tirzepatide) Prescribing Information – U.S. FDA
週1回皮下注射/T2DM 適応/漸増2.5→15 mg/副作用への言及 - PMDA 電子添文 「チルゼパチド」
日本での承認(2023)・効能=2型糖尿病のみという言及 - Mounjaro – EPAR(欧州医薬品庁)
EU での T2DM/肥満症適応・自由診療との対比参考 - Wilding JPH et al. “Tirzepatide Once Weekly for the Treatment of Obesity” (SURMOUNT-1) NEJM 2022
15 mg 群で体重-20% 前後の減量について - Frias JP et al. “Tirzepatide vs Semaglutide” (SURPASS-2) NEJM 2021
マンジャロとオゼンピックの減量効果比較根拠として言及 - ADA Standards of Care in Diabetes 2025 – 章9 薬物療法
国際ガイドラインでの tirzepatide 推奨位置づけ - Coskun T et al. “Role of Tirzepatide, Dual GIP/GLP-1 Agonist” Diabetes Obes Metab 2021
GIP+GLP-1 デュアル作用・食欲抑制メカニズムについての言及 - Zepbound (tirzepatide) Prescribing Information – U.S. FDA
肥満症用ブランドの用量・漸増スケジュールとして参考
よくある質問(FAQ)
- マンジャロは保険適用になりますか?
-
現在、日本での保険適用は「2型糖尿病治療」のみです。肥満症・ダイエット目的で使う場合は自由診療扱いとなります。
- 週1回の注射を忘れた場合はどうすればいいですか?
-
次の投与予定日まで48時間以上余裕があれば、思い出した時点で注射してください。48時間を切っている場合はスキップし、次回から通常スケジュールに戻します。
- 副作用の吐き気がつらいときの対処法は?
-
用量を据え置く、ゆっくり食事を摂る、水分をこまめに取ることで軽減することが多いです。改善しない場合は医師に相談し、制吐薬を一時的に併用する方法もあります。
- どれくらいで体重が減り始めますか?
-
早い方で2〜4週目に食欲の変化、4〜8週目あたりから体重の下降が見られるケースが多いです。個人差はありますが、3か月を超えると変化がより明確になります。
- 目標体重に達したら注射をやめてもいいですか?
-
急に中断するとリバウンドのリスクが高くなります。医師と相談しながら用量を減らす、別の維持療法へ切り替えるなど、計画的に進めることが推奨されます。
- 他の薬(例:SGLT2阻害薬やリベルサス)と併用できますか?
-
併用は可能ですが、低血糖や脱水などのリスク評価が必要です。必ず診察時に現在の処方薬を伝え、医師の判断を仰いでください。
- アルコールは飲んでも大丈夫ですか?
-
適量であれば大きな問題はありませんが、飲み過ぎは胃腸症状や低血糖を悪化させる可能性があります。血糖変動が落ち着くまでは控えめにするのが望ましいです。
- 妊娠・授乳中でも使用できますか?
-
妊娠中または授乳中の使用は推奨されません。妊娠を計画している場合や可能性がある場合は、必ず事前に医師へ相談してください。
- 運動はどの程度取り入れると効果的ですか?
-
週150分を目安にウォーキングや軽い筋トレを行うと、体重減少とインスリン感受性の改善が期待できます。無理のない範囲で継続することがポイントです。
- 費用を抑える方法はありますか?
-
低用量でスタートし、体が慣れた段階で増量することで初期費用を抑えられます。また、オンライン診療を利用すると通院コストや時間を節約できる場合があります。